愛のむきだしネタバレ(前編)
一人暮らしをし始めて、初めて見た映画が西島隆弘と満島ひかりと安藤サクラの3人が共演してる愛のむきだし。
満島ひかりと安藤サクラの演技は見たことあったけど、西島隆弘の演技を見たのはこれが初めて。普通に上手でびっくり。
レオネットに繋いでると毎月映画が1本無料で見れるっていうのを知って、四月はこれを選んだ。
選んだ理由は満島ひかり目当て。三月まで松たか子と満島ひかりと松田龍平と高橋一生が出演してたドラマ「カルテット」を見て、満島ひかりすげー!ってなったから。
漫画や小説は小学生位のときから凄く好きで色々見ていたけど、映画やドラマにはあまり縁がなくて、ここ数年いくつかの作品をみるようになってようやく映像で物語を見るっていう面白さが分かるようになってきた。
だからあまり俳優さんとか女優さんは詳しくない。たまに見る映画も邦画ばっかりで偏っているから、外国の俳優さんとか凄く有名な人でも顔と名前が一致しなかったりする。
その中でも、カルテットは衝撃的な作品だった。主に1人で世界を作り上げる漫画や小説と違って、映画やドラマという作品は世界観を作り上げる人の数が全然違う。
脚本があって、演じる人がいて、美術の人がいて、監督がいて、同じ作品を作り上げるにしても個々の表現する世界観は微妙に違っていたりする。関わる人が多ければ多いほど統一性が難しいイメージ。演じる人の演技や台本の台詞回し、カットの間だったり、何気ない登場人物の部屋や服装だったりそういうのが全部合わさっての世界だから難しいよなー、って印象。
雑な作品だと結構色々チグハグで違和感しか無かったり、ツッコミどころ沢山だったり、また1時間とか2時間とか短い時間内に物語と世界をまとめるって監督は本当に大変だろうな〜。
その点カルテットは本当に良かった。あの4人が話しているだけで面白かったし、絵になっていた。録画して1週間に何回も見返して、それぞれの抱えてきた過去に泣いたり笑ったりした。
中でもすずめちゃん役の満島ひかりの演技には特に目を引きつけられた。ちょっとした表情とか台詞の言い方とか一つ一つが自然で、その場その場で考えて生きる人の気持ちがちゃんと伝わってきた。
そのなこんなで選んだ愛のむきだし。選んでから気付いたけどめっちゃ長い。4時間近い。初めてこんな長い映画見た。長すぎて途中ちょっとご飯休憩挟んだりした。以下かなりのネタバレあり。
西島隆弘演じる主人公ユウは両親共にキリスト教信者。自身も教会に行き、祈りを捧げていたが、幼い頃に母親が病死。母の死をきっかけに父は神父になる事に。母はいなくなったが、ユウは優しい父と2人で慎ましくも穏やかな生活を送っていた。
しかしユウが中学生の頃、恋愛体質なメンヘラ女カオリが教会に現れた事で生活は一変。カオリは父に好きになったと肉体で迫りまくり、ついに父とカオリは関係を持ってしまう。カオリは家に上がり込み、父に結婚を迫るが、神父である父は結婚は出来ない。カオリは結婚しない父に怒り狂い、父を置いて他の男の所へ。
神父でありながらカオリとの肉体関係に溺れた罪悪感や、カオリがいなくなったショックに何と父もメンヘラ化。
ユウに毎日「今日お前が行った罪を懺悔しろ」と強要するようになる。優しく品性方正な子どもだったユウに毎日懺悔するような罪はなかったが、いくら罪が無いと答えてもメンヘラ化した父は「気付いてないだけで犯した罪はある筈だ」とユウが懺悔するまで許さない。
そんな父親との生活は少しずつユウを蝕んでいき、ユウは父に懺悔をするために万引きや暴力、盗撮といった犯罪に手を染めるように。
中でも盗撮行為は神父である父が一番嫌悪を示し、盗撮をしたと伝えると普段は無表情な父親が本気で怒鳴ってくるので、父の愛情に飢えていたユウは少しでも父親の関心を自分に向けようと盗撮にのめり込む。
ちなみにユウは性的興奮のために盗撮をしているというわけではなく、(どんなに盗撮しても勃起しない)ただただ父親に懺悔をするためだけに盗撮に励んでいた。父のメンヘラのお陰でユウも立派な変人に...。
そんな中、友人との盗撮勝負に負けたユウは罰ゲームのため街に繰り出す。罰ゲームの内容は女装をして女の子に告白してそのままキスするというもの。
告白する女の子を探してると、何やら1人の女子高生が複数の不良に絡まれている。面倒だからほっとこうという友人の言葉を無視してユウはその女の子を助けるため不良と乱闘をする。因みに女の子は大勢の不良に囲まれて怖くて震えてるとかそんなんじゃなくて、思い切り蹴り入れにいったりやる気満々の強気の子。この女の子が満島ひかり演じるヨーコ。
この時の満島ひかり、セーラー服が尋常じゃないくらい似合ってる。今は化粧っ気なくてさっぱりした無印女子って感じだけど、愛のむきだしの時は正統派美少女。最強に可愛い。気が強そうな所がめっちゃ良い。なのにパンチラやら何やらバンバンしてくれる。エロい。私が男だったら完璧惚れてた。
ユウもヨーコを見て一目惚れ。今まで何百枚ものパンチラ盗撮写真を撮ってもピクリともしなかったユウのあそこがヨーコを見て大暴走。無事2人で不良をやっつけた後、ユウは勢いのままヨーコに告白し、キス。ヨーコも助けてくれたユウにメロメロ。
ここで、えっ、ユウ女装してるのに何でメロメロになるの?普通いきなり同性から告白&キスとか引く所じゃないの?って感じだけど、実はヨーコは大の男嫌い。
女好きなヨーコの父親はヨーコが幼い頃から女遊びを繰り返し(母親は離婚したか死んだか出て来ない)、ヨーコの面倒をろくに見ない挙句、年頃になったヨーコに性的虐待をしたり色々最悪。
この経験からヨーコは男にだけ負けないように強くなろうと街で男を見ては喧嘩を売ってやっつけるように。
ユウは自分が女装をした男である事を言い出せずに、名前をサソリと偽ってヨーコと携帯電話の交換をする。
長くなったのでここで切ります。